(iPhone AACコーデックで試聴) ATH-CKS30TW+の中高音質性能はやや柔らかめの印象です。 全体的なサウンドバランスは比較的良好で、中域の再現性は安定しています。 ただし、高音域はシンバルが少し聞こえる程度と控えめな印象があります。 解像度については高水準というわけではありませんが、音楽を楽しむ上で十分なレベルは維持しています。 全体的に温かみのあるサウンドキャラクターが特徴です。 細部の表現力が高くないため、複雑な楽曲においては楽器の配置や質感をきめ細かく感じ取ることは難しいかもしれません。 しかし、日常的な音楽鑑賞においては、この柔らかで落ち着いたサウンドが魅力的に感じられるでしょう。 高価格モデルのような高い中高域サウンドを求めるユーザーには物足りなさを感じさせる可能性がありますが、気軽に高音質な音楽を楽しみたい一般のリスナーにとっては、十分に満足いく性能を発揮すると言えるでしょう。

(iPhone AACコーデックで試聴) 力強さが際立つ低音は、ダイナミックドライバーがしっかりと振動しているようなイメージで重厚感があります。 低音の粒は粗いが重みのある音質が特徴的です。 バスドラムやベースギターなどの低音楽器の存在感が強調されています。 また、やや広がり感のある印象も感じられます。 さらに、イコライザー機能を使用して低音をより強調することで、音楽の臨場感を高めることができます。 EDMやヒップホップだけでなく、J-POPなどでやや低音が効いている曲に合いそうです。

(iPhone AACコーデックで試聴) ノイズキャンセリング性能は13,000円という価格帯を考慮すると、やや期待値を下回る印象です。 高いノイズキャンセリング性能は求めるユーザーにとっては物足りなさを感じる可能性があります。 コンパクトサイズと軽量性を重視した設計により、高性能なノイズキャンセリングデバイスの搭載が技術的に困難だったのかもしれません。 この点は、製品の小型化と性能のバランスを取る上での課題だったと推測されます。 しかし、このモデルはノイズキャンセリング性能を最優先としているわけではなく、むしろミドルクラスでコンパクトサイズで高低音バランス重視のイヤレスイヤホンとしての位置づけが強いかもしれません。 そのため、強力なノイズキャンセリングよりも、音質や使いやすさを重視するユーザーにとっては満足できるモデルだと考えられます。