(iPhone AACコーデックで試聴) シンバルの音はかすかに遠くで聞こえる感じがします。 また、全体としての音の広がりもあまり感じられません。 ボーカルの音質に関しても少しこもった感じがあり、解像度も高くないようです。 デフォルトの設定では、基本的に中高域の音がこもった印象を受けます。 しかし、イコライザーアプリのTreble-Boostモードを使うと、音質は一変します！ ボーカルやシンバルの音がクリアにキレイに聞こえるようになります。 WF-C700Nはデフォルト設定のままでは中高域のクリアさに課題があるものの、簡単なイコライザー設定調整によってそれを解消できます。 設定次第では、透明感のある中高音を引き出せるのが魅力だと言えるでしょう。

(iPhone AACコーデックで試聴) スネアドラムは普通に聞こえますが、バスドラムはなんとか聞き取れるレベルです。 ベースラインの再現性も力強く、ソニーらしい存在感のある低音が感じられます。 ただし、ミドルクラスの製品ということもあり、解像度はそこまで高くないです。 躍動感のある低音ながら、ゴワゴワした感じも残っています。 イコライザーアプリのBass Boostモードを使えば、さらに低音域が強調されて、ウーファーのような響きになります。 しかし、その際にはやはりゴワゴワ感が増してしまいます。 ソニーらしいダイナミックな低音を楽しめますが、解像度の高さや繊細さに関してはやや物足りなさが残る、といった具合でしょうか。 設定によっては低音を強調できるものの、クリアな低音質ではなく分厚いパワフルな感じの低音になります。

WF-C700Nのノイズキャンセリング機能は、価格設定を考えると妥当な水準にあると言えるでしょう。 風切音はほとんど感じられず、上手く抑えられているのがわかります。 もちろん、SONY最高峰モデルのWF-1000XM5ほどの圧倒的な性能はないものの、ミドルクラスの製品としては十分な性能を発揮しています。 外部の騒音を効果的にカットし、音質を保つことができます。 日常的な使用は満たすレベルの性能かと思います。