(iPhone AACコーデックで試聴) 前作も評価がとても高かったですが、今回も高い解像度が印象的で、12mm径ダイナミックカーボンドライブユニットが抜群に効いているのか、とても繊細な音が際立ってます。 具体的には高音域のシンバルの音が秀逸で、シャンシャンと鮮やかに鳴り響き、且つリズミカルに聞こえます。 また、音の広がりがとてもよく抜けもいい。 ボーカルもよく、伸びやかで艶のある声質でとてもキレイにに聞かせてくれます。 ちなみに前モデルのPi7 S2と比較すると、このPi8は音のクリア感と音の広がりが大幅に向上しているように感じます。 高い解像度と繊細な音、音の広がりによりワイヤレスイヤホンファンの期待に応える優れたモデルだと思います。

(iPhone AACコーデックで試聴) 高音程ではありませんが低音の解像度は高く、繊細な低音を表現します。 Bowers & Wilkinsのワイヤレスイヤホンらしく、とてもパワフルですが、それでいてボワつきがなく、クリアな低音です。 鼓膜を揺さぶるような過剰な低音ではありませんが、繊細さとしっかりとした存在感を兼ね備えた、質の高い低音の印象。 楽器の再現性に関しては、スネアドラムは平均的なレベルで聞こえますが、キレの良さが際立っておりとてもリズムカルな印象。 バスドラムもよく聞こえ、心地よく響かせてくれると共に力強さも備わっています。 ベースラインもなかなか良く、前面に押し出されたような印象で、非常に明瞭に聞き取ることができます。 総じてBowers & Wilkinsのワイヤレスイヤホンらしさを継承する、パワフルでありながら繊細、そして高解像度という、バランスのよさを備えていると思います。

Bowers & Wilkins Pi8のノイズキャンセリング性能は、前モデルPi7 S2よりも性能が向上しているように思います。 これにより出来がいい高音低音をよりキレイに聞けそうです。 しかし、完璧ではない点もあります。 風切り音に関しては若干の課題が残っており、風の強い環境では少し音が聞こえてしまいます。 6万円という価格帯を考えると、この点で物足りなさを感じますし、他メーカーのハイエンドモデルは風邪きり音にキチンと対応している場合が多いのでより残念です。 総じて、このPi8はあくまでも音質がメインでノイズキャンセリングは二の次という印象ですが、全く使い物にならないというレベルではないので、音質に魅了された人には選択肢に入るのではないでしょうか。