(iPhone AACコーデックで試聴) Soundcore P30iの中高音性能はミドルクラスモデルのP40iと比較すると、価格の差だけ音質も落ちる印象です。 全体的にやや音がこもった感じで、ANKERで特徴的なキラキラとしたサウンドは感じられません。 また、高音域特有のシンバルの音はほとんど聞こえないのは残念です。 ボーカルも同様にこもった印象です。 全体的な解像度も低く、音の細部は正確に再現できていません。 ここまでネガティブな判定をしていますが、100均などの格安品よりは断然いい音質です。 5,000円台の価格帯を考慮すると、もう少しクリアさがあってもよいかもしれません。 5,000円台でコンパクトな形状でノイキャン・外音取り込み・マルチポイント付・連続10時間再生で全部盛りSPECだと音質はこのレベルに落ち着くのかな？

(iPhone AACコーデックで試聴) 低音性能もミドルクラスモデルのP40iと比較すると繊細さに欠ける印象です。 全体的に低音の質感は粗く、「ゴワゴワ」「ボワボワ」というイメージです。 楽器の音に関しては、スネアドラムは平均的なレベルで聞こえます。 バスドラムの存在感は弱く、微かに聞こえるレベルにです。 一方で、ベースラインは低価格帯のイヤホンに特有の傾向を示しており、音が前面に押し出されて唸るような感じで存在感は強いですが、解像度は低めです。 この特性は特定の音楽ジャンルでは魅力的に感じられる可能性もありますが、ボワボワして全体的なバランスという点では改善の余地がありかもしれません。 この価格帯を考慮すればギリギリ許容範囲内かもしれませんが、もう少しクリアにして欲しかったところです。

ノイズキャンセリング性能は、ミドルクラスのP40iと比べると効果が約3割ほど落ちるイメージです。 ちなみ アプリで"風切り音の低減モード" がありますが、オンにしても風切り音がやや聞こえてしまう点が気になります。が、この価格では頑張っている方かな？ しかし、5,000円台という低価格帯のワイヤレスイヤホンでノイズキャンセリング機能を搭載すること自体がかなり頑張っている方だと思うので、この価格帯では妥当な性能かな？ もちろん完璧な静寂は期待できませんが、ノイズキャンセリングが無いよりは、あった方がカフェなどで快適に音楽を楽しめるので、安価なワイヤレスイヤホンを考えている人には嬉しいでしょう。