ZE300はオーディオメーカーfinalが送り出す、コンパクトサイズのエントリーモデル完全ワイヤレスイヤホンです。 最大の特長は小型軽量な設計にあり、耳にすっぽり収まるサイズ感から、日常使いはもちろん、横になった姿勢でも邪魔になりにくい「寝ホン」としても使えるほどの快適性を実現しています。 サイズが小さいからといって機能性や音質に妥協はなく、このコンパクトサイズなのにキチンと効くノイズキャンセリング機能を搭載しており、周囲の騒音を効果的に低減します。 さらに、サウンド面においても、このコンパクトサイズなのに一定レベル以上のパフォーマンスを発揮し、finalらしい質の高い音を提供します。 携帯性と機能性、そして音質のバランスを両立させたモデルです。

(iPhoneで試聴) 過度な色付けや強調を排したfinalらしいフラットなサウンドが特徴であり、派手さはありません。 しかし、退屈なサウンドというわけではありません。 音場は広めに感じられ、奥行きも感じることができます。 金物楽器の表現もよく聞こえ、主張しすぎることなくシンバルの音もしっかり聴こえるため、高域のきらめきや軽快さあります。 さらに、ボーカルはクリアで澄んでいるイメージです。 寝ホンに使えるというコンセプトだけあって、自然なバランスと音のキレイさを両立した、聴き疲れしない高音域です。

(iPhoneで試聴) 本機の低音は高音側と同様にキレがあるのが魅力です。 低音がひたすらドコドコ鳴り響くタイプではなく、finalのイヤホンらしく、程良い力強さでバランスのよい低音を実現しています。 このバランスの良さの中に、キレの良さが目立っており重くなりすぎず、軽快な低音のリズムを奏でます。 バスドラムもスネアドラムもキチンと聞こえ、キレの良さが見受けられます。 寝ホンとして使いたいユーザーや派手な量感を求めないユーザーにとって、比較的理想的な低音ではないでしょうか。

この小さいサイズの本体に、サウンド・ノイズキャンセリングを頑張って作り上げたという思いが伝わってくるぐらいしっかりした基本性能。 これでイコライザーアプリがあればさらに良かったがそれは6,000円以下で欲張りすぎか？

6,000円以下でサウンドもノイズキャンセリングもそこそこ頑張っているが、連続再生時間(ノイズキャンセリングOFF時)が5.5hということから、やはり寝ホンとしてメインで使い、日中でも少し使うという人にピッタリかもしれない。